疼痛と鎮痛薬の関係性

医療

痛みがあると飲むものと言えば、お薬です。当たり前です。
私もよく飲んでいます。好きなお薬はロキソニンです。痛みがすぐに取れて楽になります。

今はドラックストアとかコンビニエンスストアでも買える鎮痛剤が多くあります。しかし、その薬を飲んでいいものかって考えたことはないでしょう。だって、痛みが取れるっていいことだから飲んでいいに決まっていると考える人が多いと思います。

お薬を飲むんだから副作用があると考えたほうがいいです。鎮痛剤を内服することにリスクを考えて、今回はまとめてみました。それでは、痛みと痛み止めの関係性についていってみましょう!!

2種類の痛み

痛みには急性痛と慢性痛の2種類があります。まずは痛みとは、打撲や骨折などによる組織の実質的な、あるいは潜在的な障害に関係した「不快な感覚・情動体験」と定義されています。

ほとんどの痛みは、怪我や手術などに侵襲を受けた時に発生し、原因も明らかです。一般的に発症から3か月以内の痛みを急性痛といいます。

しかし、痛みは慢性化することもあります。怪我が治っても痛みが続く場合は、慢性痛に移行している可能性があります。

急性痛と慢性痛は、痛みの機序も違えば対処方法も異なります。両者は全く異なる痛みであることを、理解しておきましょう。

疼痛コントロールする上で重要なこと

苦痛を和らげるには、疼痛コントロールすることが重要です。患部をアイシングしたり、骨折部位を固定したりして、組織の損傷がひどくならないようにします。アイシングや固定して痛みが軽減すれば鎮痛剤は不要ですが、それでも患部が疼く場合は鎮痛剤を使用します。

病態の変化がないことを確認してから鎮痛剤を使用することが重要です。

例えば
化膿して膿瘍がでてないか、血種による痛みの可能性はないかなどです。
化膿していれば創部をきれいにするでブリードマンや抗菌薬の投与が必要です。
血種による痛みとは、脊椎手術後に血種ができて、それが原因で痛みが起こってないか確認が必要です。

ただ痛いから鎮痛剤を使用するというのは効果がないこともあるため病態をしっかり把握してから使用するようにしましょう。

急性期の痛みは生体防御反応

熱い鉄板に間違って触った場合に感じるのは急性の痛みであり、痛みを感じればすぐに手を引っ込めます。そうしなければ、やけどがひどくなります。「熱い」という痛みの警報があるので、手を引っ込めることができるのです。

骨折した場合、骨折部位は痛みで動かすことができません。しかし、痛みを感じずに動かしていたら、骨折部位のずれが大きくなったり、周囲の血管や組織を傷めてしまいます。

若い学生で脊椎椎弓根不全骨折の場合は痛みが分かったほうがいいです。学生さんは部活を頑張るため鎮痛剤を使って痛みがないからと言って部活をして、治る可能性があるのに分離症へと移行することもあります。

これらの事例より、急性期の痛みは体にとって必要な痛み、つまり生体防御反応として重要です。
そのため、痛いからと言って、安易に鎮痛剤を使い、痛みがないからと言って行動するとさらに組織の損傷がひどくなることもあります。必要に応じて、鎮痛剤を使用しないという選択も重要になります。

鎮痛薬の注意点

漠然と使用しない

高齢者は高血圧や糖尿病といった生活習慣病を患っていることもあり、さまざまな薬を内服しています。鎮痛剤にはさまざまな副作用があり、薬物相互作用が起こり得ます。

急性疼痛へのお薬

NSAIDs
整形外科では非ステロイド性抗炎症薬であるボルタレンやロキソニンなどが使われることが多いです。NSAIDsは降圧薬や血糖降下薬と相互作用が起こることがあります。併用することで血圧のコントロールが難しかったり、血糖が下がり過ぎた状態でNSAIDsをしようすると腎機能の低下が進行したりします。

アセトアミノフェン
腎機能が低下した患者にはカロナールやアセリオの使用も増えてきました。NSAIDsに比べて腎機能や降圧薬、血糖降下薬に影響を及ぼすことは少ないですが、肝臓で代謝されるため肝機能の状態には留意する必要があります。

どのような薬剤も常に「リスク&ベネフィット(副作用と効果)」を考慮して選択し、できれば少量で、日常生活に支障がない程度に痛みが治まる範囲で使用することが必要です。

慢性疼痛へのお薬

慢性疼痛では神経障害性疼痛の関与が大きくなります。原因として、末梢神経における異所性放電、脊髄後角における中枢性感作、下行性疼痛抑制系の機能低下が考えられます。難しいと思うのでスルーでもOKです。

神経障害性疼痛が関与する場合はNSAIDsで効果が得られないことが多いです。

そのようなときに用いられるものが

  • 神経障害性疼痛治療薬であるブレガバリン(リリカ)やミロガバリン(タリージェ)
  • 慢性腰痛や変形性関節症にも適応があるSNRI(サインバルタ)
  • 慢性疼痛に適応があるオピオイド(トラマール、トラムセットなど)オピオイド貼付剤(ノルスパンテープ、フェントステープなど)

錠剤などで飲み忘れが起こり得る患者には貼付剤も1つの選択肢になるかもしれません。
また症状だけで判断するのではなく、それぞれの患者の生活様式も考慮した治療薬の選択が必要です。

リリカやタリージェは副作用で眠気やふらつきが出ることもあるため、朝や昼に副作用反応がある方には勧めません。
サインバルタは吐き気がでやすいので、吐き気が出やすい患者には勧めません。

まとめ

急性痛と慢性痛の2種類の痛みによっての鎮痛剤の選択方法が違ってきます。急性痛にはロキソニンやカロナールを、慢性痛にはタリージェやサインバルタを使用します。

内服の副作用を考え、患者の生活様式にあう治療薬を選択が必要です。

痛みを取ることはいいが、痛みを取り過ぎると体の大切な機能である生体防御反応が役に立たなくなるので鎮痛剤を使わないほうがいいこともあります。

以上今回のお話はこれまで、内服することでのリスクがあることを知っておかないと未来で痛い目をみることになるのでよく考えて鎮痛剤を選択しましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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