手首の骨折!その名も橈骨遠位端骨折!!

医療

つまずいた時に手をついて怪我しやすい場所!ここ!!

橈骨遠位端⇒肘から手首まで2本の骨があり、橈骨と尺骨といいます。母指側が橈骨、小指側が尺骨。遠位ってのは体から遠い場所って意味。骨折しやすいのは橈骨なんです。

橈骨遠位端骨折はどの年代にも起こります。若い人では交通事故や転落による強い力による外傷を伴うことが多く、高齢者では立っている高さからつまずいて手をついて転倒するなどの弱い力による外傷として受傷することが多い骨折です。

小児の場合はスポーツに伴う橈骨遠位骨端線損傷または遠位骨幹部骨折として受傷します。骨端線とは、小児は骨端線と言って、軟骨で形成された部位があります。

病態

事故や外傷の後に患者が手関節周囲の疼痛、腫脹、変形を訴えたら、橈骨遠位端骨折を疑います。骨折部位の転位が少ない場合には変形や腫脹が乏しいこともあります。診断はX線検査を行い、分かりにくい場合や手術を選択する場合には、CT検査やMRI検査で詳細な評価を行います。

骨折ってだけなのに骨折の仕方で分類があります。
転倒したときに手のひらからついたときに起こりやすい変形をコレス骨折と言います。これが最も多い骨折です。
反対に手の甲から転倒したときに起こる変形をスミス骨折と言います。

治療

保存的治療
初診時は局所麻酔を行い、痛みをとった状態で徒手整復を行います。手の力で骨をいい形に戻すという荒業です。手関節中間位を基本とし、症例によっては手関節軽度背屈位または軽度掌屈位をとってギプスシーネで固定します。

固定の際にはすべての指のMP関節が自由に使えるようにします。MP関節まで固定してしまうと指の関節が拘縮をきたしやすく、骨癒合後も手指の運動障害が残ってしまうことがあります。MP関節を動かしてもらうことは手指や手全体の腫脹軽減になります。

ギプスシーネ、ギプス固定後は爪や皮膚色、皮膚状態、知覚、手指の運動、しびれなどの神経症状を確認が必要です。一つでも異常があればギプス障害を考え、早急にギプス固定を解除する必要があります。
予防には患肢の挙上とクーリングを徹底します。

手術的治療
徒手整復しても変形が矯正できないときや再転位してしまう場合には手術的治療を選択します
術後は基本的にはギプス固定は行わず、症例によってギプスシーネやサポーターによる外固定を行います。術後は保存的治療と同様に循環障害や知覚・運動障害が出ていないか注意して観察し、患肢の挙上とクーリングを行います。手指運動は翌日から開始し、手関節の可動域訓練も1週間以内に開始します。

合併症には手根管症候群、長母指伸筋腱断裂、肩や肘を含めた関節拘縮、コンパートメント症候群などが挙げられます。手根管症候群や長母指伸筋腱断裂は受傷後数か月以上経過してから発症することが多く、長期間の観察が必要です。

高齢者の橈骨遠位端骨折では骨粗鬆症を背景としており、骨粗鬆症の診断基準にも本骨折の既往が含まれるため、将来的に大腿骨近位部骨折や椎体骨折を受傷するリスクが高いと判断します。高齢者の橈骨遠位端骨折の治療では、骨粗鬆症の治療も並行して行うことが重要です

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