手の神経麻痺!ワシャ、加藤サルマサ!!

医療

私はケンタロウ!また変なスタートで申し訳ありません。
看護学校で習ったと思うごろ覚え。ワシャ、加藤サルマサ

  • 尺骨神経麻痺⇒鷲手
  • 橈骨神経麻痺⇒下垂手
  • 正中神経麻痺⇒猿手

これらをこの組み合わせだけで覚えている看護師さんは多いと思います。整形外科以外あまり関わりないから無理もないんだけどね。

今回はちょっと難しい話になります。しかし、これを読んだ後は手の神経麻痺に対しての知識が10ポイントくらい上がります!!

それでは神経麻痺についていってみましょう!!

橈骨神経麻痺

これはいろんな別名があります。「ハネムーン麻痺」や「サタデーナイト麻痺」です。どういう意味かというと、恋人に腕枕をして添い寝をした翌朝に橈骨神経麻痺を生じていたという話から来ています。発生原因としては、上腕の中央に位置する橈骨神経を相手の頭が圧迫することです。世の男性たちは注意が必要ですね。

どういう場面で起こりやすいか


・上腕から手指にかけてギプスシーネで外固定される
⇒シーネを固定するときの包帯の締め加減で上腕を圧迫しすぎる

・患者の体位変換で、下になった上腕が体とマットレスで圧迫される。
⇒股関節のOP後は外転枕を使用して体位変換をする場面があり、その際に垂直に側臥位にしてケアをされることがあり、その大尉は上腕を強く圧迫されている。

・松葉杖の使用方法の間違えで起こる
⇒腋窩を圧迫することで橈骨神経を生じます。松葉杖で腋窩に体重をかける。

・末梢静脈ルートの確保や採血で手関節橈側周囲の血管への穿刺
⇒手関節の橈側皮静脈は橈側神経浅枝が隣接していて、正しく穿刺しても神経損傷をきたす可能性がある。などなど

早期発見のポイント

橈側神経麻痺の代表的症状は「下垂手
手関節がダランと垂れ下がり、背屈ができない状態です。しびれや知覚異常はおもに手背の橈側半分が支配領域となるため、手背の橈側に症状が出ます。

しかし、肘関節より末梢での障害では手関節の下垂手は生じません。下垂手とは正確にいうと、手関節とMP関節が背屈できなくなる状態です。そのため、手関節もMP関節も背屈できるか確認が重要です。

上腕骨骨幹部骨折には注意が必要です。神経走行を見ると、上腕骨の骨幹部骨折では転位した骨が橈骨神経を損傷するリスクがあります。そのため、上腕骨骨幹部骨折の患者がいたら、橈骨神経麻痺の症状の観察が必要です。

尺骨神経麻痺

肘をぶつけて、肘から小指にかけてジーンとしびれた経験があるでしょう。それはファニーボーンというものです。これは上腕骨の内側上顆を走行する尺骨神経に外部から急激に刺激が加わったことに起こるものです。

どういう場面で起こりやすいか

  • 肩術後に使用するアームスリング
  • 上腕の術前後で使用することがある三角巾
  • 前腕から上腕にかけたギプスシーネでの外固定

※肘関節内側の圧迫は尺骨神経を誘発しますが、外的な圧迫がなくても尺骨神経麻痺を生じることがあります。それは肘部管での内的圧迫です。肘関節を90°以上屈曲させると、肘部管の内圧は通常の3倍以上になると言われてます。そのため、長期の肘関節を90°以上屈曲させる状態は避けるべきです。

早期発見のポイント

尺骨神経麻痺の代表的疾患は「鷲手
手をパーにしようとしても、環指と小指のDIP関節とPIP関節を伸展できず、不完全なピースサインのようになってしまいます。運動麻痺を確認するのは簡単。パーをすることができるかを確認する。

しびれや知覚異常は、主に手背側・手掌側ともに小指全体と環指の尺側が支配領域となるため、小指全体と環指の尺側に症状を認めます。

手指や橈骨遠位端骨折の術前後で、腫脹の予防のために常に肘を曲げて前腕を挙上している患者や片手でスマホなどを操作し続けている患者、オーバーテーブルの位置が高すぎる患者は肘関節を大きく屈曲する必要があるため尺骨神経麻痺症状の観察が必要です。

正中神経麻痺

整形外科で働いている人には、手根管症候群と言ったほうが分かりやすいでしょう。手根管症候群で障害されている神経が正中神経です。正中神経は上肢の末梢神経のなかで、もっとも大きい神経で前腕のほぼ中央を通って、手関節にある手根管というトンネルを通って手指へ分岐します。

注意が必要な場面

採血のときに選択しやすい場所が肘窩の正中の静脈ですよね。採血時の針の穿刺角度が大きかったり、穿刺時に逆血がないからといってさらに深く穿刺すると、正中神経を損傷する可能性が高くなる。

前腕の骨折の保存療法や術前の患者の場合、骨折部位のさらなる転位によって神経損傷を起こす危険性があります。そのため、ギプスシーネなどの外固定がしっかりできているか確認が重要です。

早期発見のポイント

正中神経の代表的な症状は「猿手
母指球筋が萎縮し、平べったいサルような手になることから猿手と言われてます。また母指の対立運動が困難となり、巧緻動作機能が低下します。正中神経障害を確認する点は、母指球の確認や母指を示指~小指までの対立運動が可能です。

他にもポイントがあります。
回内筋症候群といって、母指・示指・中指の屈曲力が低下します。そのため、指をうまく曲げられないため、手でOKマークがうまくできません

しびれや知覚異常は、環指の尺側・小指を除いた手掌全体が支配領域となるため、手掌全体(環指の尺側・小指以外)に症状を認めます。

まとめ

今回は手に関する神経の話でした。神経症状は早期発見・早期治療が早く治るポイントです。神経が損傷していたら治るのにスパッと治らず、じっくりと治っていきます。しびれだけならちょっと経過みてもいいけど、一回医師診てもらうのが一番です。筋萎縮や運動障害がでたらピンチです。
まさかなところで神経圧迫を起こして麻痺になる方がいるのでどこにいてもおかしくないです。手の神経麻痺がおきると日常生活に支障が出やすいです。そのため早期発見が患者のためになります。
今回はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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