ショックとは、急性全身性循環障害:重要臓器や細胞の機能を維持する十分な酸素と栄養素を 供給するための血液循環が得られない結果発生する種々の以上を伴った状態のことをいう。最初から難しいそうやな。まぁ、ショックを起こした患者を目の前にして、自分がショックを受けないようにするためにまずなにをしたらよいか見直しときましょう。
ショックってすぐにムキになって体に害を与えるんよ。だから早期に適切な治療を行わないと悪循環に陥って亡くなってしまう緊急事態だから出会ったら対応できるようにこそっと勉強しときましょう。ショックに出会ったときに手玉にとれるように「感じ取れて、迅速に対応できて、救命につなげれる」スーパーナースになれる!スーパーかはわからんけど。
それでは今回はショックについていってみよう!!
目次
ショックさんの第一印象は、
第一印象って会って6秒で決まるっていいますよね。ショックも見た目から判断して、少しスキンシップをして第一印象を感じ取りましょう。ショックは迅速に重篤な病態に陥るケースが多いので、ショックに陥る前に徴候を感知し、迅速に対応することが大切。第一印象で次の状態で1つでも引っかかるものがあったらショックを疑おう。
- 蒼白:「顔色が悪く青白い」「血の気がない」などの見た目の印象。皮膚や粘膜の蒼白は末梢血管の収縮に起因します。
- 虚脱:ぐったりしたり、意識がもうろうとした状態。脳血流の低下に起因します。「生あくび」にも注意。
- 冷汗:皮膚が冷たくじっとり汗をかいている状態。自律神経の緊張に起因します。
- 呼吸不全:頻呼吸、呼吸困難感、呼吸回数の低下など。組織の低酸素・代謝性アシドーシスに起因。
- 脈拍触知なし:橈骨動脈の触知が認められない場合は、ほぼショックと考えられます。心拍出量低下に起因します。
※なんで5Psかというと、上からPallor、Prostration、Perspiration、Pulmonary insufficiency、Pulselessnessの頭文字が全部Pだからってこと。ちなみ、英検3級なんで読めません。
- ショックの診断基準もある。
- 血圧低下:収縮期血圧90mmHg以下
- 小項目(※3項目以上を満たす)
- 心拍数100/分以上
- 脈拍微弱
- 爪床毛細血管再充満時間の遅延(圧迫解放後2秒以上)
- 意識障害(JCS2桁以上まだはGCS10点以下)、不穏、興奮
- 乏尿・無尿(0.5ml/kg/時以下)
- 皮膚蒼白と冷汗、または39℃以上の発熱(感染性ショックの場合)
- ショックのベッドサイド簡便スケールってやつも。
- 脈拍比→脈圧(収縮期血圧―拡張期血圧)÷収縮期血圧→0.25未満
- ショック指数→脈拍数÷収縮期血圧→0.9以上(低酸素症や循環不全で特異的に上昇。正常は0.5~0.7)
- 平均血圧65mmHg未満は臓器灌流障害(重要)!!
出会ってたらなにをしようかな
出会って最初にすることは自分のあらゆる武器を使って、安定させて観察しましょう。ショック患者は急速に心配停止へ移行することがあるので、まず緊急治療によりバイタルサインを安定させます。救命救急を行う際は、まず応援を要請して人を集め、救急カート・AED・心電図モニターなど必要な準備を行い、意識・呼吸・循環を観察しながら進めていきます。
出会って、第一印象を感じているときにまだ考えないことはあるよ。それはABC評価!Aは気道確保、Bは呼吸管理、Cは循環管理。これらが必要かどうかも考えないといけないです。落ち着いて素早くしないといけない。
A:気道確保 ショックに伴った意識レベルの低下であれば気道確保が必要。アナフィラキシーショックなど、状態によっては気管挿管を考慮する。
B:呼吸管理 ショック状態ではSpO2の値が正常でも、ただちに十分量の酸素投与が必要になる。全例で高流量酸素投与を行う。
C:循環管理 静脈ルートは最低2本確保する必要があるので、輸液セットを細胞外液で2セット以上用意しておく。
ショックさんの性格は?
ショックの性格(種類)によって、対応(治療方針)が違います。違う対応をしちゃうと怒って、さらに危険になるよ。まず原因検索を進めるにあたって、最初に原因が分かればすぐに回復可能な緊急性気胸や心タンポナーデを診断し解除します。さらに、ショックの分類を鑑別することで治療方針を決めます。
ショックの分類 | |
血液分布異常性ショック 感染性ショック アナフィラキシーショック 神経原性ショック | 末梢血管抵抗の異常(動脈の拡張) 循環血液量の異常(静脈の増量) |
循環血液量減少性ショック 出血性ショック 体液喪失 | 循環血液量の異常(減少) |
心原性ショック 心筋性:心筋梗塞 拡張型心筋症 機械性:僧房弁閉鎖不全症 心室瘤 不整脈 | 心臓のポンプ機能の異常 |
心外閉塞・拘束性ショック 心タンポナーデ 急性動脈解離 緊張性気胸 肺血栓塞栓症 | 心臓のポンプ機能の異常 末梢血管抵抗の異常(血管の収縮 大血管閉塞) |
- ショックの治療3原則(間違えたら逆効果になるかも)
- 頻脈、徐脈性低血圧時→輸液や昇圧剤の使用より、その状態の制御が優先される。
- 循環血液量減少性低血圧時→昇圧剤よりも輸液が優先される。
- 循環血液量が正常でポンプ障害時→輸液よりも強心薬、血管収縮薬、昇圧薬で対処する。
まとめ
ショックさんと出会ったら最初の行動はお分かりいただけたでしょうか?まだ出会って数秒~数分までのことしか教えれてないけど許してください。バーッと書いていたら頭が混乱すると思いますので。まぁ、長くなったからやめただけなんだけど。ショック種類によっては、治療方針がバラバラになってしまうから、最初の動きはこのような感じです。ショックさんと円満に別れるようにまだまだ勉強が必要だけど、お互い頑張っていきましょう。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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