肩の病気は厄介だ!腱板断裂!肩関節脱臼!

医療

肩の病気と聞いたら、四十肩や五十肩と思い浮かべる人が多くいると思います。しかし、肩の病気で厄介な奴らがいます。それらは腱板断裂や肩関節脱臼です。他にも面倒な疾患もありますが、今回は2つの病気について説明していきたいと思います。

これらの病気はプロ野球選手もなっていて、脱臼は最近では中日ドラゴンズの木下選手や有名選手では伊藤智仁選手ら、腱板断裂まではないが損傷した選手は多く斉藤和巳選手や松坂大輔選手などいます。治療してもプロの世界で戦うの難しくなるほど厄介な疾患です。

よかったら学んでいってみましょう!!

腱板断裂

腱板断裂とは

腕を上げるためには、肩関節を安定させる必要があります。その際、上腕骨を肩甲骨に引き付けることで安定性を保ち、肩関節の挙上・伸展・回旋運動の役割を担うのが、棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋の4つからの筋からなる腱板です。腱板断裂とは、これらの腱が切れてしまった状態です。

断裂が大きく、上腕骨頭が頭側にずれて肩峰とぶつかりやすくなると、上腕骨頭の軟骨などにかかる負担が大きくなり、徐々に関節が変形して変形性関節症となることもあります。

腱板が切れる原因はさまざまですが、加齢による腱板の変性が関与しています。変性によって弱くなった腱板は軽微な外傷でも断裂が起こります。力仕事を長期間している場合、繰り返しの負荷によって徐々に腱板が損傷されていきます。若年者でも、転倒して肩を強く打撲するなどの際には腱板を損傷するケースもあります。

症状
腱板断裂の症状は肩の痛み・可動域制限・筋力低下です。断裂した腱板が引っかかり(インピンジメント)生じる痛みや症状が長期化し、関節拘縮が起こり、それによる痛みなどもあります。夜間痛で寝れないという訴えが特徴でもあります。

診断
診断は診察所見とMRIで行います。理学所見は可動域や疼痛、圧痛、インピンジメント徴候、筋力低下など腱板の機能を評価します。

治療方法

断裂した腱板は自然と修復することはありません。しかし、症状が全くない場合もあり、治療法に関しては患者さんの症状や年齢、性別、仕事内容などを総合的に判断して選択されます。

保存療法
安静・薬物療法:急性期は疼痛コントロールが必要となります。肩に負担のかかる動作やスポーツを控えてもらい、肩関節の安静を図ります。
疼痛コントロール目的で、鎮痛剤の内服や外用薬による治療を行います。また、局所麻酔薬やステロイド、ヒアルロン酸の注射を肩関節に行います。

理学療法:急性期の炎症をコントロールし、その後リハビリを行います。関節の動きを保持するために、関節のストレッチ、筋力強化訓練などを行います。

手術療法
保存療法を行っても改善が認められない場合、若年者の外傷による断裂の場合、そのほか本人の意向などを総合的に判断し、手術療法を行います。

手術は鏡視下手術が増えてきています。鏡視下手術の利点は傷が小さく、術後の痛みが少ない点が挙げられます。さらに広範囲腱板断裂で修復が困難な症例に対して、リバース型人工関節置換術という術式ができるようになりました。

腱板修復術後は外転位装具による外固定を1か月ほど行います。装具によって軽度外転位を保つことで、修復させた腱板に過度な緊張がかからないようにします。術後早期の装具装着中は再断裂の危険性が高く、着替えや入浴の際に一時的に装具を外すときは看護師と一緒に行います。また、3か月は再断裂の可能性があるので、3か月までは軽作業、6か月までは重労働を禁止しています。

肩関節脱臼

肩関節は、肩甲骨の関節窩と上腕骨で形成されています。股関節と比べると対照的で、「受け皿」が浅い構造になってます。そのため、広い可動域をもつことができますが、最も脱臼しやすい関節でもあります。
関節窩の周囲には関節包や関節唇・靭帯、腱板といった軟部組織があり、関節唇は関節窩を約50%を深くし、安定性を与えています。靭帯は上腕骨頭と関節窩をつなぎ、関節を脱臼しないように保持する役割を果たしてます。

肩関節脱臼とは

上腕骨頭が肩甲骨の関節窩から外れてしまったものを肩関節脱臼といいます。

正常の肩関節にスポーツ・転倒などの外傷が加わり、肩関節前方脱臼が起こると、前方にある関節包、靭帯、関節唇が関節窩から剥離します。これをバンカート損傷といいます。
上腕骨頭の後外側部の軟骨損傷も同時に生じます。上腕骨頭のへこみをヒルサックスう損傷といいます。

初回脱臼をした際にバンカート損傷したままだと、脱臼したときの通り道が残ってしまい、軽微な外力でも容易に脱臼を起こすようになります。このような状態を反復性肩関節脱臼といいます。

治療方法

脱臼したときはできるだけ早く整復します。脱臼時や整復時に神経を損傷することがあり、また、腱板の損傷や骨折を起こしやすいためレントゲンやMRIで確認が重要です。

脱臼が初回の場合は、関節にかかる骨折が大きかったりずれている場合では手術になることもありますが、多くは装具などによる固定とリハビリによる治療を行います。

頻回に脱臼する、また外転・外旋位にて脱臼不安感があり日常生活に支障がある場合に、手術治療を選択することが多くなります。

バンカート修復術は、バンカート損傷を修復する方法で、関節鏡でで行われる手術となっています。

術後は腱板の術後と同じく装具固定を1か月行います。バンカート修復術後は脱臼肢位である外転・外旋位を取らないことが重要で、内旋位で固定をします。

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