最近、体がだるかったり、めまいがあったり、立ちくらみがあったりする人
それは貧血かも知れません!
すでに病院で貧血と診断されている人もいるでしょう。
貧血と言ったら鉄分とパッと思う方がいるとすごいと思う。
私は看護師だから貧血にはいろんな原因があるのは知っているのですが、
貧血の原因に第一に考えるのは鉄不足!!
鉄分を摂るなら楽して摂りたいと考えるのは普通でしょう。
そこで貧血の対処として、よく出るのがチョコレート!
チョコレートが本当に貧血に効くのか?
今回は貧血に対してチョコレートで対処できるのかまとめていきます。
目次
初めに貧血?鉄欠乏性貧血?
貧血ってのは、血液の赤血球に含まれるヘモグロビンが減って体内が酸欠になる状態のことです。
ヘモグロビン?
ヘモグロビンは酸素を運ぶ役割があります。
そして、ヘモグロビンが減る原因は鉄分です。
他にも原因があったりするんだけど、今回は鉄分に注目します!
貧血の症状としては
一般的なものは全身の倦怠感、めまい、立ちくらみ、動悸や息切れ、頭痛、耳鳴り、集中力の低下などです。
しかし、鉄分が少ない貧血のことを鉄欠乏性貧血といいます。
鉄欠乏性貧血の症状は
- 爪が割れやすい
- 髪の毛が抜けやすい
- やたらと氷水を飲みたくなる
- 固形物が飲みにくい
- 口や舌が荒れる
- 肌がカサカサ
思い当たるものがあるならそれは鉄欠乏性貧血ですよ!
ちょこっと豆知識に鉄分の一日の摂取推奨量は
男性 7.5mg
女性 11mg(月経がある場合)、6.5mg(閉経後)
※女性は年齢・状況により異なります。
出典:日本人の食事摂取基準(2020年版)
こんなこと考えるの面倒ですよね。
鉄剤を飲んだほうがいいかもしれないから内科へ受診を!!!
よし!これで鉄欠乏性貧血に関しては解決ですね。
ちょこっと待ってくださいね。
今回のテーマのチョコのお話をしていない!
チョコって本当に貧血の対処に必要なのかな?
チョコの成分から見て貧血に効くの?
チョコの成分を見ると貧血に効果があるか分かるかも知れない。
チョコというよりカカオに含まれているミネラルやポリフェノールがかかわってくるんです。
チョコの栄養
チョコには
鉄分や貧血に対して役立つカリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅、ビタミンE・ビタミンB6、葉酸、たんぱく質がバランスよく含まれています。
ちなみにチョコ100g当たり鉄分が2.4㎎入っています。
日本の食品表示基準上、100gあたり2.25mg以上の鉄分が入っている食品は、「鉄分がたっぷり含まれている」分類になります。
鉄分たくさん入っている?
それなら
鉄分たくさん含まれているなら貧血の対処にいいのでは!?
貧血にチョコはいいのか?
ちょこっと待った!!!
そしたら、鉄分たくさん摂れるし、ミネラルも入っていて、貧血にいいのでは?
もし貧血によかったらチョコレートのパッケージに「貧血に良いですよ」みたいな文言があるはず!!
それがないということは、、、
貧血に効果が少ないと考える。
なにが原因なのか。ポリフェノールって言葉がまだ出ていない!
まさかあのポリフェノールが邪魔しているのか!
ポリフェノールってのは抗酸化作用で有名なめっちゃいいやつ。
しかし、このポリフェノールの一種であるタンニンってやつが問題なんです。
タンニンは鉄分と仲良くて、合体してタンニン鉄となります。
タンニン鉄は水に溶けにくくて体への吸収されない。
ということは、せっかく鉄分を摂ってもタンニンがいることで吸収効率が悪くなるのです。
ちょこっと豆知識
タンニンはコーヒーや緑茶、紅茶にも含まれています。
食後の一杯として飲む方が多いと思いますが、貧血を考えると食後1~2時間は飲まない方がいいという報告があります。
そんなこと考えたらストレスになるからあまり考えなくてもいいかもしれません。
貧血対処のためにチョコを勧めていない理由は、、、
チョコの100gあたり2.4㎎の鉄分が入っていて成分的にはたっぷり含まれていてる分類になるんやけど。
カロリーってやつがですね。
チョコの100gあたり558kcalと高カロリー。
月経のある女性の1日の必要な鉄分は摂取量は11㎎なので
簡単に計算したら500g近く食べないといけないからカロリーも2500kcalオーバー!!
500gも食べるのもツライけど、食べたとしてもそれだけで1日の摂取カロリーオーバー!
チョコだけで鉄分賄おうとすると、食生活のバランスがガタガタになって不摂生になっちゃう。
チョコで鉄分摂ろうとしたらおデブちゃんになってしまうからダメやね。
貧血だけが大切なわけじゃないから食生活バランスは大切です!
貧血対処にチョコが向いてない理由が
チョコが貧血に向いてない理由はまだあります。
ヘム鉄って言葉!
ヘム鉄と非ヘム鉄があって、チョコは非ヘム鉄に分類されます。
ちょこっと待って!ヘム鉄ってなんだ?
鉄分には
- 肉や魚などの動物性食品に含まれているヘム鉄
- 野菜や木の実などの植物性食品に含まれる非ヘム鉄
に分けられて、ヘム鉄が非ヘム鉄より鉄分の吸収が高いのです。
ということはチョコは非ヘムだから鉄分の吸収は悪い。
実際にどのくらい違うのかというと
- ヘム鉄が10~20%吸収
- 非ヘム鉄は1~6%吸収
だいぶ違うからやっぱりチョコで鉄分は考えないほうがいいのかな。
ヘム鉄のことを考えたら動物性食品がオススメ!豚肉とか干しエビとか。
貧血を考えてチョコの種類の選択と注意点
チョコにもいろんな種類がありますよね。
ビターチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレートなどなど
どれもチョコレートなんですが、カカオの含有量が違ってきます!
気持ち程度鉄分のことを考えるなら
ホワイトチョコレートよりビターチョコレートのほうがオススメです。
全てはカカオ豆に鉄分が含まれているのでカカオの%が高いほどいい鉄分も入っていると考えていいです。
注意点もあります!
カカオ含有量が高いほど、脂質も多くてカロリーも高くなります。
なおかつ、タンニンやカフェインも多く含まれているのでたくさん摂りすぎると健康にも影響が。
最後に
チョコは貧血には効果があるとは言えません。
- 鉄分吸収を邪魔するポリフェノールいる
- たくさん食べれない
- 鉄分吸収率が悪い
ちょこっとだけの理由ならいいかもしれないけど、こんなに理由が挙げらると。
効果があったらいろんな企業が貧血に良いっていいますよね。
だけど、ポリフェノールの効果で動脈硬化のリスクを下げるなどの健康に良い効果も多く報告されています。
鉄分を摂るなら干しエビやカタクチイワシ、豚肉などがいいです。
貧血の対処はチョコ以外の食べ物で鉄を摂って、チョコはチョコで美味しく食べていただければと思います。
だけど、食べ過ぎには注意を。
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