- 突如出ましたBLS!!BLSとは、救急蘇生法としてまず行うのが一次救命処置。「なんだ、医療関係者がするやつじゃん!」と思ったあなた、するのはあたなですよ。一般の人ができるくらい学べばできる技術です。適切なテンポと深さの胸骨圧迫に重点を置いた質の高い心肺蘇生法(CPR)と除細動(AED)を行います。初期対応の早さと質が、救命と良好な予後に大きく影響します。ちなみに私はこれで命が救われました。もしものとき、大切な人の命が救えるかはあなた次第!!
患者の反応確認
躊躇せずに患者のもとに駆け寄る!
倒れていたり、様子がおかしい人を発見したら、躊躇せずに駆け寄ってまず意識を確認。両肩をたたきながら大きな声で「大丈夫ですか」と呼びかけ反応を確かめ、速やかに周囲に援助を求めます。同時にAED、救急車の依頼を行います。
※ポイント
- 周囲の安全をまず確認
- 肩を優しく叩きながら大きな声で呼びかける
- 躊躇せず迅速に行動
呼吸の確認
10秒以内で速やかに
5~10秒以内に呼吸を確認。反応および呼吸がない、あるいは死戦期呼吸(心停止が起こった直後に診られることがある、しゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸)の場合は心停止と判断し、ただちに胸骨圧迫を開始します。
※ポイント
- 相手の口元に耳を傾けながら、相手の胸を見る
- 気道確保では頭部後屈顎先挙上法・下顎挙上法
胸骨圧迫
中断は最小限に、強く早く絶え間なく
心肺停止の判断後は、ただちに胸骨圧迫を開始します。相手はなるべく硬い床の上で仰向けに。
圧迫の方法
- 肘をまっすぐ伸ばし、胸の真ん中に両手を重ねて置く。指先が胸を圧迫しないように注意する。
- 1分間に100~120回の速さで、胸が5~6cm沈むように相手の真上から強く圧迫する。
- 一度圧迫したら、胸骨がもとの位置に戻るように力を抜いて圧迫を解除し、次の圧迫に移る。
胸骨圧迫と人工呼吸
30:2で人工呼吸を加える
100~120回/分の胸骨圧迫を30回行ってから、人工呼吸を2回行います。1回につき1秒、相手の胸が上がるのがわかる程度を目安とし、過度に息を入れすぎないように注意します。
胸骨圧迫と人工呼吸の反復は、AEDの到着、もしくは相手の意識が戻るまで継続しますが、人工呼吸ができない状況では胸骨圧迫のみを行います。
※ポイント
- 胸骨圧迫の中断を長引かせないよう、人工呼吸は10秒以内で行う
- 気道確保の保持ができているか、常に確認しておく
- 2人の救助者がいる場合は、1~2分ごとに役割を交代する
除細動(AED)
安静ガイドに従い、素早い対応を
胸骨圧迫で体の血液循環を維持することは可能ですが、心臓の変な動きの改善し、正常に戻すにはAEDを用いての除細動が必要になります。基本的にAEDの操作は音声ガイドに従って行えば、基本問題ないです。
※ポイント
- 胸が汗や水などで湿っている時には拭き取る
- ネックレスや指輪などの貴金属類は取り外す。
- 電極パッド装着時も胸骨圧迫は継続し、中断を最小限に抑える
- 電気ショック後は、ただちに胸骨圧迫を再開する
まとめ
バーっとまとめましたが、正直この記事を読んでもその現場にいたらほとんどの人ができないと思います。ならなぜこの記事を書いたのだってなりますよね。この記事は関心を少しでも持ってもらえればと思い、書かせていただきました。こういうのは医療従事者がやればいいというわけではありません。そのために、一般向けに資格としてもあり、日本BLS協会http://blsjapan.com/が研修や資格認定をしています。人のためにできることを増やしたいという方は是非とも習ってみてはどうですか。
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