20代看護師の転職は早すぎる？採用担当が本音で語る評価ポイント

「20代で転職したら早すぎると思われないかな…」

「まだ経験が浅いから、面接で不利にならない？」

看護師として働き始めて数年。転職を考え始めた20代の方がまず感じるのは、このような不安ではないでしょうか。

私自身、病院や訪問看護で採用担当として10年以上、数百人以上の面接を行ってきました。その経験から言えるのは、20代での転職は決して珍しくない ということです。

この記事では、採用担当の目線から「20代の転職は早すぎるのか？」について本音をお伝えしつつ、評価されるポイントや面接での伝え方を詳しく解説します。

１｜20代看護師の転職は本当に「早すぎる」のか？

1-1｜20代看護師転職の現状

厚生労働省の調査によれば、看護師の離職率は毎年 約10％前後。特に20代はキャリアの方向性を模索する時期であり、数年で転職を経験する人が多いのが現実です。

実際に採用現場では、20代の応募者が全体の5割以上 を占めています。20代での転職は「珍しい」どころか、むしろ「一般的」と言えます。

1-2｜早すぎるかどうかの判断基準

「早すぎる」と見られるかどうかは、経験年数よりも理由や姿勢 で判断されます。

・「人間関係が嫌だから辞めた」 → マイナス評価

・「もっと学びたい専門領域がある」 → プラス評価

つまり、20代での転職はむしろキャリア形成のチャンス なのです。

２｜採用担当が見ている「20代転職の評価ポイント」

2-1｜経験年数より大切な「姿勢」

採用担当が20代の看護師の採用面接で重視するのは、どんな姿勢で仕事に取り組んできたか です。

「まだ半人前なので不安」と話した候補者が「だからこそ教育体制が整った職場で学びたい」と前向きに伝えたケースでは、高評価につながり、入職後も成長を遂げました。

一方、「もう学ぶことはない」と話す候補者は伸び代が感じられず、評価は下がります。

👉 採用担当は20代の候補者に対して「謙虚さと前向きさ」に強く惹かれます。

2-2｜3年で「やり切った」と思う人はどう見られる？

「3年働いて、もう病院はやり切った」と話す20代もいます。
採用担当が気にするのは、「やり切った」の中身。

・「患者と向き合い、基本的な看護を学んだ」 → プラス評価

・「忙しさに疲れてもう十分」 → マイナス評価

「やり切った＝基盤を築いた」と前向きに伝えられると評価が上がります。

2-3｜「不安がない」と言う候補者が怖い理由

面接で「不安はありません」と答える20代候補者もいますが、これは危険信号です。
人の命を扱う現場で経験3年で不安がないはずがない。

「ここが不安なので、こう補いたい」と話せる方のほうが信頼されます。

採用担当は「自分の課題を客観的に理解している人」に安心感を持ちます。

３｜20代看護師が面接で伝えるべきこと

3-1｜絶対に避けたいNG退職理由

・人間関係が悪い

・夜勤が辛い

・忙しい

これらは「どの職場にもある」と思われ、マイナス評価です。

3-2｜プラス評価につながる伝え方のコツ

・「キャリアの一貫性」を意識する

・「不足しているスキルを補いたい」と前向きに話す

・「成長のために新しい環境を選んだ」と伝える

3-3｜面接で聞かれる質問と答え方例

「なぜ転職を考えたのか？」
👉 「○○を学びたいと考えたから」

「将来どんな看護師になりたいか？」
👉 「患者さんと長期的に関わる力を磨きたい」

４｜採用担当に響く質問リスト（好印象を与える）

・「新人や20代向けの教育制度はありますか？」

・「患者さんとの関わり方で大切にしている方針はありますか？」

・「キャリア形成に役立つ経験が積めますか？」

・「同じくらいの経験で活躍しているスタッフはいらっしゃいますか？」

👉 質問力は「学ぶ姿勢」の証拠。質問がない方が逆に不安視されます。

５｜20代看護師の転職を成功させるチェックリスト

✅ 転職理由が他責になっていないか

✅ キャリアの方向性が整理できているか

✅ 面接で質問を準備しているか

✅ 「目的」と「手段」を混同していないか

６｜まとめ

・20代の転職は「早すぎる」とは限らない。むしろ一般的

・採用担当が見るのは「経験年数」より「姿勢」

・謙虚さ・前向きさ・学ぶ意欲が高評価のポイント

・面接では「課題をどう補うか」「成長意欲」を伝えることが大切

👉 20代の転職はリスクではなく、キャリアを切り拓く大きなチャンスです。