面接官はココを見ている!合格に繋がる看護師面接の裏側

「面接官は自分のどこを見ているんだろう?」「何を話せば良い印象を与えられる?」──転職を控えた看護師のあなたは、そんな不安を抱えていませんか?

面接は、あなたの経験やスキルを伝える大切な場ですが、それ以上に「あなたらしさ」を見てもらうチャンスでもあります。

この記事では、看護師の人事採用を経験した私が採用面接に特化し、面接官が質問の裏で何を見極めているのか、そして内定を勝ち取るために何を準備し、どう振る舞えば良いのかを徹底解説します。この記事を読めば、自信を持って面接に臨めるようになるでしょう。

目次

1|「なぜこの質問?」面接官が本当に知りたいことと採用面接の裏目的

2|合否を左右する!面接官がチェックする4つのポイントと質問の裏側

3|これさえ押さえれば安心!看護師面接の必勝・事前準備リスト

4|第一印象で勝つ!面接中に差がつく立ち居振る舞いとマナー術

「なぜこの質問?」面接官が本当に知りたいことと採用面接の裏目的

「面接」と聞くと、面接官に一方的に見極められる場だと感じるかもしれません。もちろん、そのようなスタイルの面接もありますが、看護師不足が深刻な現在、多くの病院が看護師の確保に苦労しています。

つまり、看護師の転職市場は「売り手市場」。この状況をふまえ、面接がどのような場であるかご説明します。

面接は「見極め」と「惹きつけ」の場である

面接では、面接官は次の2つの役割を担っています。

1)見極め: 自院や法人の理念・文化と候補者がマッチするか、長く働いてくれるか、チームで協調性を持って働けるかを見極めます。

 2)惹きつけ: 候補者に自院の魅力を伝え、入職意欲を高めてもらうためのアピールを行います。

面接官は、あなたの応募書類や面接での会話から得た情報を元に、あなたにとって魅力的に映る情報を訴求します。そのため、あなたが今回の転職で何を求めているかをしっかり伝えることが重要です。

しかし、正直にネガティブな事情や希望条件を強調しすぎると、見極めの段階で不採用になるリスクもあります。面接では、伝えたい転職理由や希望条件をポジティブに伝える工夫が必要です。面接は、面接官があなたを見極めるだけでなく、あなたが応募先を見極める場でもあることを忘れてはいけません。事前に「転職先で何を達成したいか」「どんな働き方を望んでいるか」を明確にしておくことが、ミスマッチを防ぐ鍵となります。

合否を左右する!面接官がチェックする4つのポイントと質問の裏側

面接での見極めとは、どのような質問でチェックしているのか、大きくは以下の4つに分類できます。

① 志望動機: なぜ「当院」なのか?
見られているポイント: 病院の理念や特徴への理解度、入職後の活躍イメージ
事前準備のアドバイス: ホームページやSNSなどで応募先の特徴を情報収集しましょう。その際は、給与や福利厚生などではなく、志望動機に繋がるような魅力を見出せると好印象な回答に繋がります。

② 経験・スキル: どのような看護をしたいのか?
見られているポイント: 看護感や経験年数、得意な看護技術、今までの成功体験や失敗から学んだこと
事前準備のアドバイス:業務経験は具体的に話せるようにしておきましょう。また、面接でよく聞かれるような業務内容に関する質問について答えられるようにしておくと、これまでの経験の棚卸しになり、異なる聞かれ方をしても面接でスムーズに答えられるようになるのでおすすめです。
例)仕事の失敗談、これまでで最も成長に繋がった経験、得意業務、苦手業務、これまでの職場を選んだ理由など。

③ 人柄・協調性: チームの一員として貢献できるか?
見られているポイント: チーム医療におけるコミュニケーション能力、ストレス耐性、困難な状況への対応力
事前準備のアドバイス:過去のエピソードを交えながら、周囲とどのように連携して仕事を進めてきたかを話せるようにしましょう。
例)他職種のスタッフと働く上で気をつけていたこと、一緒に働く上で苦手な方のタイプ・そのような方と上手く協働するために気をつけていたことなど

④ キャリアプラン: どのような看護師になりたいのか?
見られているポイント: 向上心、仕事への熱意、長期的な貢献意欲
事前準備のアドバイス:資格取得支援や教育体制など、その病院の制度を活用してどのように成長したいかを具体的に話せると良いでしょう。応募先で積めるキャリアとは全く異なるビジョンにならないよう、応募先の情報収集が大事です。

これさえ押さえれば安心!看護師面接の必勝・事前準備リスト

履歴書・職務経歴書の再確認
書類に書いた内容と面接で話す内容に矛盾がないか、面接官が興味を持ちそうな経験は何かを洗い出す。

応募先の徹底リサーチ
ホームページ、SNS、口コミサイトなどを活用し、理念、看護部の方針、教育制度、職場の雰囲気を把握する方法を解説する。

想定質問への回答準備
補足する内容: 志望動機、自己PR、退職理由、長所・短所など、よく聞かれる質問に対する回答を事前に整理しておくことの重要性。

逆質問の準備
補足する内容: 意欲の高さをアピールできる質問例をいくつか挙げる。例えば「入職までに学んでおいた方が良いことはありますか?」「貴院の研修制度について詳しくお伺いできますか?」など。

自分のまとめた内容をもとに、AIにアドバイスをもらうのも、自分の考えとは異なる視点でアドバイスが得られるのでおすすめです。

第一印象で勝つ!面接中に差がつく立ち居振る舞いとマナー術

面接では第一印象がとても大事!言うまでもなく、面接時の身だしなみはとても重要です。表情、挨拶(入室から退室まで)まで全てが見られていることを意識して準備して臨みましょう。

はっきりとした受け答え
相手の目を見て、丁寧な言葉遣いで、結論から話すことで印象アップに繋がります。目が合わないことや、面接の場に相応しくない雑な言葉のチョイスではコミュニケーションスキルに懸念を抱かれてしまうことがあります。

面接中のNG行動
質問の意図を理解しないまま的外れな回答をしないように気をつけましょう。また、質問に対して答えを考えながら長々と話すようなこともNGです。そうならないためにも事前準備がとても重要です。マナーや言葉使いがとても良くても前職の批判、受け身な姿勢などがマイナス評価につながることもあるのが面接です。

事前準備を十分にして臨むことで自信を持って話せるようになると思います!
そういった候補者は面接官から見てもとても好印象です。「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるような言動を客観的に考えて、面接準備しましょう。

まとめ

面接は合否の判断を受ける側でありながら、貴方も転職先を決めるため、応募先をよく知るための機会と捉えましょう。

また、事前準備をしっかりとして臨むことで、自信を持って安心して臨むことができます。

貴方のことをよく理解してもらい、合格を勝ち取りましょう!