✅この記事を読むことで分かること
📌 20代看護師が転職しても良いとされるケースと避けた方がいいパターン
📌 採用担当の経験から見る「転職がうまくいく人・失敗する人」の特徴
📌 入職後3ヶ月以内に辞めてしまう原因と、それを防ぐための事前準備のポイント
📌 自分に合った働き方やライフプランに基づくキャリア設計の重要性
📌 転職に迷ったときの考え方や、立ち止まる勇気を持つ方法
「まだ20代なのに転職を考えてしまうなんて…」
そんなふうに自分を責めてしまう看護師さんは少なくありません。
ですが、人事として10年以上採用に関わってきた経験から言えるのは、20代で転職を考えるのはごく自然なことだということ。
実際に、20代の看護師からの応募は多く、その理由もさまざまです。
ただし「前向きな理由」か「準備不足の理由」かによって、転職がプラスにもマイナスにもなります。
この記事では、大丈夫なケースと避けた方が良いケースを、人事目線で整理して解説します。
1|20代でも転職して大丈夫なケース
1−1|キャリアアップや学びを目的にする場合
・認定看護師を目指したい
・美容クリニックや在宅医療、訪問看護など新しい分野に挑戦したい
こうした理由は「成長意欲」として高く評価されます。採用側にとっても「前向きなチャレンジ」と受け止められるため、安心して選考に進めます。
1−2|やりたい看護とのミスマッチを感じたとき
「もっと患者さんに寄り添うケアがしたいのに、タスクに追われてばかり」
理想と現実のギャップを埋めるための転職は、ポジティブな判断と見られることが多いです。
1−3|心身の健康を守るための転職
夜勤が多すぎて体調が崩れる、パートナーとの生活にすれ違いが続く──。
これは決してわがままではなく、働き方と生活のバランスを考えた前向きな選択です。
1−4|ライフプランに沿ったキャリア設計
「30歳までに在宅看護を経験したい」
「結婚を見据えて夜勤のない職場に移りたい」
このようにライフプランを明確にし、それに沿った転職は軸があるので失敗しにくいのが特徴です。
2|20代の転職で失敗するケース
2−1|人間関係の不満だけに目を向けている場合
「先輩と合わない」「職場の雰囲気が悪い」
こうした悩みはどんな職場でも起こり得るものです。
大切なのは、
・なぜ人間関係が良くないと感じるのか
・どんな環境なら乗り越えられそうか
を整理すること。広い視野でキャリアを考えると、転職理由が明確になります。
2−2|感情的・衝動的な退職
準備なしで「もう無理」と辞めてしまうと、次の職場でも同じことを繰り返しやすいです。
仕事なので大変さはどこにもあります。
「自分にとって乗り越えられる大変さは何か?」を考えることが、転職前の大切な準備です。
2−3|業務内容のイメージだけで動いてしまうケース
採用担当として「転職に失敗したな…」という声をよく聞くのは、入職後3ヶ月以内の早期退職。
その多くが「業務内容が想像と違った」という理由です。
だからこそ、情報収集と目的の明確化が欠かせないのです。
3|人事担当としての本音
3−1|採用側が20代の転職に期待していること
「20代は早すぎる」と見られることもありますが、採用側の本音は違います。
当然経験豊富な看護師が転職して来てほしい気持ちはあるものの、柔軟で伸びしろのある若手を迎えたいという期待があります。
将来的に活躍が見込める人材は、病院や企業が成長していくことに必要不可欠であるため、新卒にこだわらず中途採用でも優秀な人材は1人でも増やしておきたいという考えもあります。
3−2|目的が曖昧なまま動くことへのリスク
一番不安なのは「目的が曖昧なまま転職してしまうこと」。
転職活動を始めると情報が多すぎて「本当にやりたいこと」が見えなくなることもあります。
3−3|立ち止まる勇気とエージェント活用のすすめ
・転職してどうなりたいのか
・今の環境で改善できることはないか
・衝動的になっていると思ったら一度立ち止まるのも選択肢
転職を先送りにすることは決して悪いことではありません。
また、自分ひとりで考えるのが難しいときは、転職エージェントに相談し、「転職すべきかどうか」から一緒に整理するのも有効です。
4|まとめ
・20代での転職は珍しくない
・ライフプランやキャリアアップに沿った転職はプラス評価
・失敗しやすいのは「業務内容のイメージ違い」による早期退職
・自分の軸を持ち、事前準備をしっかり行うことが重要
・迷ったときは立ち止まったり、エージェントに相談したりするのも賢い判断
転職は「逃げ」ではなく、自分らしい人生をデザインするための選択です。焦らず、自分のペースでキャリアを築いていきましょう。
転職を前向きに考え始めたら、実際にどんなステップで進めていくのかを把握しておくと安心です。
詳しくは以下の記事で解説しています。