「自分の強みが分からない」「転職で何をアピールすれば良いのか悩む」という20代看護師の声をよく耳にします。
履歴書や面接で説得力を持たせるためには、まずは自分の経験やスキルを整理することが大切です。
本記事では、キャリアの棚卸しをステップごとに解説し、実際に使える自己分析シートもご用意しました。
人事経験を活かしたポイントもお伝えしますので、転職活動の第一歩としてぜひ役立ててください。
✅この記事を読むことで分かること
📌 キャリアの棚卸しを行う意味とメリット
📌 経験・スキル・価値観の整理方法
📌 自己分析シートの活用法
📌 面接で説得力を持たせるための準備の仕方
1. キャリアの棚卸しが必要な理由
転職活動で書類や面接に説得力を持たせるには、自分の経験を言語化し「強み」として提示することが欠かせません。
棚卸しをすることで以下のメリットがあります。
・面接で一貫性のある回答ができる
・志望動機に説得力が生まれる
・転職先で活かせるスキルが明確になる
特に20代看護師の場合、経験年数が浅くても「学ぶ姿勢」「柔軟性」といった強みを言葉にできると高評価につながります。
2. 棚卸しのステップ
ステップ① 経験を振り返る
まずはこれまでの勤務経験を時系列で書き出します。
・配属部署(例:内科病棟・外来・オペ室など)
・主な業務(例:バイタルチェック、急変対応、患者指導)
・チームでの役割(例:リーダー業務、プリセプター担当)
ステップ② スキルを抽出する
経験をもとに「自分ができること」をスキルに置き換えます。
・技術スキル(採血、点滴、電子カルテ操作)
・対応スキル(患者とのコミュニケーション、家族説明)
・調整スキル(医師・多職種との連携)
ステップ③ 価値観を明確にする
「なぜ看護師を続けたいのか」「どんな職場で働きたいのか」を考えることも重要です。
・患者とじっくり関わりたい
・専門スキルを磨きたい
・ワークライフバランスを大切にしたい
価値観を明確にすることで、転職先とのミスマッチを防ぐことができます。
3. 自己分析シートの使い方(サンプル付き)
📄 自己分析シート例
経験 | 具体的な業務内容 | 得られたスキル | 大切にしたい価値観 |
内科病棟(2年) | 入院患者のケア、急変対応、看護計画作成 | 急変時対応、観察力、記録力 | 命に関わる場面で冷静に動ける力 |
外来(1年) | 診察介助、採血、検査説明 | 採血技術、患者説明、調整力 | 患者との短時間での信頼構築 |
このように書き出すことで、自分の強みや志向性が可視化されます。
4. 人事が注目する「自己分析できている人」
人事担当者として感じるのは、自分の経験を客観的に整理できる人は面接で強いということです。
「大変でした」「頑張りました」だけで終わる人と、
「この経験で〇〇を学び、次は〇〇に活かしたい」と語れる人とでは、評価に大きな差が出ます。
5. まとめ
自己分析は転職の準備であり、同時に面接対策でもあります。
・経験 → スキル → 価値観の順で整理する
・自己分析シートにまとめて言語化する
・面接で「強み」として伝えられるようにする
・時間をかけて整理することが、転職成功の第一歩になります。
次に読む記事